第110回全日本剣道演武大会

 風薫る京都は左京区「武徳殿」において5月3日~5日の3日間、「第110回全日本剣道演武大会(旧京都大会)」が開催されました。本大会は、全国から集まった錬士六段以上の剣士が、立合い形式の試合(演武)を1分30秒(錬士六段/教士七段)~2分(教士八段/範士)、各人1試合のみ行い、日々の修錬における成果を披露する演武大会です。会場となる武徳殿は、伝統武道の振興を図るため結成された大日本武徳会の演武場として、1899(明治32)年に建設された、まさに「日本武道の聖地」であり、その115年の歴史を誇る重要文化財において、一流の審判(範士)のもと、演武できる本大会は、全国の剣士にとって憧れの舞台でもあります。本年も全国から2600名近い高段者が出場した本大会に、縦之会からも以下の先生・先輩方が出場され、見事な演武を披露されました。

  

  剣道範士の部

   安倍 尚志 師範(範士八段、特別会員)

  剣道教士の部

   山本 眞人 先輩(教士七段、S46年卒)

   田頭 啓史 先輩(教士八段、S52年卒)

   小林 進  先輩(教士七段、S52年卒)

   石田 明久 先輩(教士七段、S57年卒)

  剣道錬士の部

   西原 正博 先輩(錬士七段、S52年卒)

   菅沼 満寛 先輩(錬士七段、S53年卒)

   森本 俊也 先輩(錬士六段、S60年卒)

   杉本 安隆 先輩(錬士六段、S61年卒)

                    以上

   

   

今回で110回を数える歴史ある大会
今回で110回を数える歴史ある大会
会場となった武徳殿は築115年の重要文化財
会場となった武徳殿は築115年の重要文化財

期間中は多くの武道具店が軒を連ねた
期間中は多くの武道具店が軒を連ねた
会場に入り切れないほど多くの観客が連日詰めかけた
会場に入り切れないほど多くの観客が連日詰めかけた

開会式には大会会長として(一財)全日本剣道連盟の張 富士夫会長(トヨタ自動車株式会社名誉会長)も列席
開会式には大会会長として(一財)全日本剣道連盟の張 富士夫会長(トヨタ自動車株式会社名誉会長)も列席
薙刀との異種試合も本大会の見所の一つ
薙刀との異種試合も本大会の見所の一つ

全日本選手権者と同じ場で立合うことができるのも本大会の特色の一つ(写真は平成24年全日本選手権優勝の木和田大起錬士六段)
全日本選手権者と同じ場で立合うことができるのも本大会の特色の一つ(写真は平成24年全日本選手権優勝の木和田大起錬士六段)
修錬の成果を一流の審判のもと「武道の聖地」で披露する
修錬の成果を一流の審判のもと「武道の聖地」で披露する

御歳100歳の太田博方範士による矍鑠とした演武に会場から自然と拍手が沸き起こった
御歳100歳の太田博方範士による矍鑠とした演武に会場から自然と拍手が沸き起こった
二刀を執る戸田忠男範士と立ち合われる安倍師範(手前側)
二刀を執る戸田忠男範士と立ち合われる安倍師範(手前側)

相手を冷静に捌いて見事な小手を奪った森本先輩
相手を冷静に捌いて見事な小手を奪った森本先輩
相手と対峙し気魄を充実させる杉本先輩
相手と対峙し気魄を充実させる杉本先輩

相手の出端を見事な小手に斬った菅沼先輩
相手の出端を見事な小手に斬った菅沼先輩
大舞台で堂々たる立合いを披露した西原先輩(右側)
大舞台で堂々たる立合いを披露した西原先輩(右側)

立合いを終始優位に進めた小林先輩
立合いを終始優位に進めた小林先輩
格調高い立合いを終えて相手と一礼を交わす田頭先輩
格調高い立合いを終えて相手と一礼を交わす田頭先輩