台風一過の盆休み最終日となった8月17日、兵庫県「高砂市総合体育館」において第61回兵庫県剣道優勝大会(学校の部)・第68回兵庫県民体育大会(剣道の部)が開催されました。甲南学園からは大学・高等学校・中学校が参加し、甲南大学は男子が2回戦進出、女子が3回戦進出、甲南高等学校も2回戦進出の結果に終わる中、甲南中学校が、平成6年(第3位入賞)以来のベスト8進出を果たし、第5位入賞の躍進を遂げました。以下、中学校の部における当日の戦績と関係者のコメントを紹介いたします。
甲南中学校 ３－１ 社中学校
甲南中学校 ３－１ 県立大学附属中学校
甲南中学校 ３－１ 平岡南中学校
甲南中学校 ２－２ 魚住中学校
(本数勝ち)
甲南中学校 １－３ 安富中学校
【ベスト８進出 第５位入賞】
甲南中学校・高等学校剣道部顧問 杉本 智昭 先生
皆様に応援して頂き、五位入賞を果たしました。是非、ご都合が付きましたら中高の道場へも足をお運び頂き、ご指導の程、よろしくお願い致します。
甲南中学校・高等学校剣道部監督 西原 正博 先輩(甲南高等学校S４８年卒）
昨年中学の新チームがスタートした時の部員は４人で、この大会でこの成績は全く想像しておりませんでした。
ところが、知り合いの道場の先生から、生徒が甲南中にお世話になりたいので、合格したら宜しく頼むと言われ、見事合格され、又同時に他道場の生徒も入部してくれました。これでやっとメンバーが揃いましたが、所詮一年生で体も小さく長い目で見ておりましたが、稽古熱心で休まず良く頑張りました。
大会当日も先鋒・次鋒の横山・藤井の一年生コンビが少年剣道のキャリアを生かし、必ず１勝１敗で繋ぎ、中堅の２年生竹田が絶好調で４回戦まで、すべて２本勝ち、副将の３年生田中は甲南中に入ってから剣道を始めた生徒ですが、自分のできる全てを出し切り１勝１敗３分で相手に流れを渡さず、大将の３年生松井は全試合大将戦というプレッシャーの中、勝ち上がりました。松井は３回戦で勝ちを焦って先に反則２回を取られましたが、そこから踏ん張り逆転勝ちで勝利しました。
試合後顧問・監督の杉本先生から厳しい注意を受けましたが、おおいに勉強になったと思います。
５回戦は１勝１敗から好調竹田がまさかの２本負けをし、田中が分けで繋ぎましたが、不利の大将戦となり惜敗しました。
私は普段より団体戦は５人で勝つと指導しており、今回はまさにチームワークで勝ち取ったベスト８だと思います。
甲南中高は部員が少なく高校も６人ですが、今回新中一・高一が６人入ってくれて少し活気付いて稽古が盛り上がっております。
杉本先生も私も、普段の稽古は高二のキャプテン轟に任せ、学生の個性を重視して、厳しい中でも楽しく、個々のワンポイントと気持ちの部分を指導しております。又学生の父親の住田氏松井氏（共に５段）も稽古に来て頂き、大学がオフの時は堂内男子監督・菅沼女子監督・森本助監督・大学４回生の岸田君も稽古に来て頂きました。今回の好成績は応援の皆様のお陰と感謝しております。
少人数で休みも多く、まだまだですが今回の中学の活躍で、部全体が盛り上がって来てますのでこの雰囲気を大切にして、学生達と稽古して行こうと思います。
縦之会 会長 西村 元信 先輩(S42年卒）
(部員、顧問はもちろんのことなのですが)西原監督の不断のご努力ご指導に、大いなる敬意を表します。
以上の好成績に加え、続く8月27日、姫路市「兵庫県立武道館」で開催された第47回兵庫県私立中・高等学校剣道大会においても、甲南中学校は第3位入賞を果たしました。
この度、躍進を遂げた中学生部員達が、やがて成長し、高等学校・大学において甲南学園剣道部活性化の中心的役割を果たしてくれることを、縦之会会員一同、大いに期待いたします。
甲南学園剣道部縦之会
