第24回関西学連剣友剣道大会(関西OB大会)

 師走の寒空に厳しい冬の到来を感じる12月14日、「舞洲アリーナ」において第24回関西学連剣友剣道大会が開催されました。本大会は「OB大会」の名で親しまれる、関西学生剣道連盟加盟大学卒業生及び関西在住の他地域学連卒業生による大学対抗団体戦です。試合は性別、年齢により男女各2部門に区分され、それぞれのチーム編成、チーム数、年齢規定は以下の通りです。

部門 チーム編成 チーム数 年齢規定 備考
男子1部 5名編成  4チームまで出場可 先鋒/次鋒 22歳以上

チーム編成上、年齢基準に合致しない場合は、

合計年齢が149歳以上(大将の年齢は40歳以上)

中堅/副将 30歳以上
大将    45歳以上
男子2部 3名編成 4チームまで出場可 先鋒    50歳以上

チーム編成上、年齢基準に合致しない場合は、

合計年齢が165歳以上

中堅    55歳以上
大将    60歳以上
女子1部 5名編成 4チームまで出場可 先鋒    20歳以上

チーム編成上、年齢基準に合致しない場合は、

合計年齢が121歳以上(大将の年齢は27歳以上)

次鋒/中堅 22歳以上
副将    27歳以上
大将    30歳以上
女子2部
3名編成
4チームまで出場可

先鋒/中堅/大将   

      35歳以上


 

 以上の規定に則り、本年も男子1部66大学121チーム605名、男子2部41大学68チーム204名、女子1部25大学32チーム157名、女子2部11大学15チーム45名が出場する今大会に、本学も、男子1部4チーム20名、男子2部3チーム9名、女子1部5名の総勢34名のOBOGが、次の布陣で臨み、母校の名誉を賭けて各チーム健闘しました。

男子1部Aチーム

 先鋒:渡邉 勇人 先輩(H22年卒、  五段)

 次鋒:太田 雅史 先輩(H17年卒、  五段)

 中堅:青山 太陽 先輩(H14年卒、  四段)

 副将:梅木  大 先輩(H13年卒、錬士六段)

 大将:髙本 義崇 先輩(H 4年卒、教士七段)

 

 第1回戦

  縦之会A 4(6) - 0(0) 北海道大学

                    関西北友会B

 第2回戦

  縦之会A 4(5) - 0(0) 筑波大学茗和会

 第3回戦

  縦之会A 1(1) - 1(2) 関西学院大学

                  雄華会C


第1回戦
チーム  縦之会A  4(6)
0(0)

北海道大学B

先鋒
渡邉
引き分け

志水 

次鋒
太田
メメ

石井 

中堅
青山
メメ

井上 

副将
梅木


森 

大将
髙本


石原 


第3回戦
チーム  縦之会A  1(1) 1(2)

関西学院大学C

先鋒 渡邉
メコ

中筋 

次鋒 太田 引き分け 

廣瀬

中堅 青山 引き分け 

福田 

副将 梅木 引き分け 

前原 

大将 髙本  

土佐

 

第2回戦
チーム 縦之会A 4(5) 0(0) 筑波大学    
先鋒 渡邉 引き分け 村上
次鋒 太田 メメ   福本
中堅 青山   山本
副将 梅木   八倉
大将 髙本   古谷

 

男子1部Aチームは、1回戦で北海道大学関西北友会Bに4-0で快勝し、続く2回戦では強豪教員チーム筑波大学茗和会との対戦を迎えました。次鋒の太田先輩がほぼ二振りで二本連取すると、続く青山先輩が豪快なメンの一本勝ちで流れを作り、副将の梅木先輩、大将の髙本先輩が一本勝ちを収め、筑波大学を4-0で撃破しました。3回戦では、勢いそのままに、関西学院大学雄華会Cを降したいところでしたが、先鋒戦で二本勝ちのリードを与え、次鋒から副将まで引き分けが続いた後の、大将・髙本先輩のメンに本学観覧席が沸きました。一本先取し、猛攻に拍車がかかる髙本先輩でしたが、無情にも試合終了の笛が本学の3回戦敗退を告げました。


男子1部Bチーム

 先鋒:間処 裕也 先輩(H23年卒、  五段)

 次鋒:西島 祥浩 先輩(H21年卒、  四段)

 中堅:和田 洋之 先輩(H14年卒、  五段)

 副将:入江 尚吾 先輩(H11年卒、錬士六段)

 大将:小林 竜太 先輩(H 3年卒、錬士六段)

 

 第1回戦

  縦之会B 4(7) - 0(0) 大阪薬科大学

                    暁会

 第2回戦

  縦之会B 0(0) - 2(3) 関西大学

                  剣友会A  


第1回戦
チーム 縦之会B  4(7)
0(0)
大阪薬科大学  
先鋒
間処
メメ

堀内
次鋒
西島
メメ

酒井
中堅
和田
引き分け
永生
副将
入江
コメ

脇谷
大将
小林


黒田


第2回戦
チーム 縦之会B 0(0) 2(3) 関西大学A
先鋒 間処 引き分け 中間
次鋒 西島   ココ
中堅 和田   渡辺
副将 入江 引き分け 宮崎
大将 小林

引き分け

井上

 


男子1部Bチームは、1回戦で大阪薬科大学暁会を4-0で降し、続く2回戦で、初戦の関関戦を制して勢いに乗る関西大学剣友会Aと対戦しました。先鋒戦で間処先輩が関西学生選手権者を相手に引き分けた後は、次鋒戦から中堅戦でリードを許し、副将戦で入江先輩が、大将戦で小林先輩が猛追するも、手堅く引き分けられ、3回戦進出はなりませんでした。

男子1部Cチーム

 先鋒:村田 順紀 先輩(H24年卒、四段)

 次鋒:村田 和典 先輩(H23年卒、四段)

 中堅 木村 栄司 先輩(H17年卒、五段)

 副将 高尾 英生 先輩(H12年卒、五段)

 大将 宮北 守啓 先輩(H 5年卒、五段)

 

 第1回戦

  縦之会C 0(0) - 1(2) 関西大学

                  剣友会B


第1回戦
チーム 縦之会C  0(0)
1(2)
関西大学B  
先鋒
村田(順)
引き分け
塚原
次鋒
村田(和)
引き分け
宮崎
中堅
木村

メド
磯口
副将
高尾
引き分け
野田村
大将
宮北
引き分け
大元


男子1部Cチームは、初戦で、先鋒から副将までを20歳代の選手で固める関西大学Bチームとの対戦を迎えました。先鋒戦から次鋒戦で引き分け、中堅戦に勝負を繋ぎますが、強豪実業団パナソニックで活躍する試合巧者を相手に、二本勝ちのリードを与えてしまいます。流れを変えるべく、副将戦で高尾先輩、大将戦で宮北先輩が二本を追いますが、相手の守りは固く、2回戦進出は果たせませんでした。


男子1部Dチーム

 先鋒:盛山 寛史 先輩(H23年卒、  四段)

 次鋒:大浦 勇士 先輩(H22年卒、  四段)

 中堅:速水 大志 先輩(H20年卒、  四段)

 副将:應地 紀宏 先輩(H18年卒、  六段)

 大将:濱口  健 先輩(H 5年卒、錬士六段)

 

 第1回戦

  縦之会D 2(3) - 0(0) 京都学園大学

                  龍尾会A

 第2回戦

  縦之会D 0(0) - 3(3) 天理大学

                  OBG会C


第1回戦
チーム  縦之会D  2(3)
0(0)
京都学園大学A
先鋒
盛山


藤原
次鋒
大浦
引き分け
岩坪
中堅
速水
引き分け
黒木
副将
應地
引き分け
秋山
大将
濱口
メメ

飴谷


第2回戦
チーム  縦之会D  0(0)
3(3)
天理大学C   
先鋒
盛山


神前
次鋒
大浦
引き分け
川口
中堅
速水
引き分け
小山
副将
應地


志村
大将
濱口


井上



男子1部Dチームは、初戦に京都学園大学龍尾会Aを相手に、先鋒の盛山選手が幸先よく一本勝ちを収めた後は、次鋒から副将までを引き分けで終わり、大将戦を迎えます。ここで本大会初参戦の濱口先輩がメンを連取し、チームを2回戦進出に導きます。続く2回戦では天理大学OBG会Cに、先鋒戦から一本を追う展開になり、次鋒戦と中堅戦を引き分けた後、副将戦と大将戦で一本ずつ追加され、猛追を振り切られる形で3回戦進出を阻まれました。

男子2部Aチーム

 先鋒:石田 明久 先輩(S57年卒、教士七段)

 中堅:田頭 啓史 先輩(S52年卒、教士八段)

 大将:山本 眞人 先輩(S46年卒、教士七段)

 

 第1回戦

  縦之会A 2(2)代- 1(1) 関西大学

                  剣友会A

 第2回戦

  縦之会A 1(2) -本1(3) 国士舘大学

                  回天剣友会A 


第1回戦
チーム 縦之会A 2(2)代
1(1)
関西大学A   
先鋒
石田


中谷
中堅
田頭
引き分け
上野
大将
山本


塩谷
代表
石田


上野


第2回戦

チーム  縦之会A  1(2)
1(3)本
国士舘大学A 
先鋒
石田

メメ
小笹
中堅
田頭
コ 引き分け メ
村崎
大将
山本


大橋



平成22年の準優勝メンバーが再び結集した男子2部Aチームは、初戦を石田先輩の活躍により、関西大学剣友会Aを代表者戦で制し、2回戦で前年度優勝の国士舘大学回天剣友会Aとの対戦を迎えます。先鋒戦では全日本選手権出場など数々の戦績を誇る兵庫県警察師範を相手に二本勝ちのリードを許しますが、続く中堅戦では、田頭先輩がコテを先取し、本学観覧席OBOGのボルテージは最高潮に達します。その後、国士舘大学も一本取り返して一歩も譲らず、接戦は大将戦に望みを託されます。ここで山本先輩が鮮やかなコテメンで先制し、遂に優勝候補筆頭チームを追い詰めますが、山本先輩の猛攻を交わした国士舘大学が、本学の3回戦進出を阻みました。

男子2部Bチーム

 先鋒:森本 俊也 先輩(S60年卒、錬士六段)

 中堅:菅沼 満寛 先輩(S53年卒、錬士七段)

 大将:小林  進 先輩(S52年卒、教士七段)

 

 第1回戦

  縦之会B 1(2) -代2(3) 関西学院大学

                  雄華会B 


第1回戦
チーム 縦之会B  1(2)
代2(3)
関西学院大学B  
先鋒
森本


倉本
中堅
菅沼


大竹
大将
小林
メ 引き分け メ
中川
代表
森本


中川


男子2部Bチームは、初戦から強豪 関西学院大学雄華会Bとの対戦を迎えます。試合は予想通りの大接戦となりました。まず、先鋒戦で森本先輩がメンを先制すると、相手も中堅戦でまさかの引きメンで勝負をタイに戻します。大将戦ではお互いに一本の引き分けとなり、いよいよ勝負は代表者戦に託されます。ここでは大将戦の気力を持続する相手に一本を許し、紙一重の差で2回戦進出を逃しました。


男子2部Cチーム

 先鋒:杉本 安隆 先輩(S61年卒、  錬士六段)

 中堅:堂内 昌孝 先輩(S57年卒、  錬士七段)

 大将:西原 正博 先輩(高校S48年卒、錬士七段)

 

 第1回戦

  縦之会C 1(1) -代2(2) 京都産業大学

                  刀和会B


第1回戦
チーム 縦之会C 1(1) 代2(2) 京都産業大学B  
先鋒 杉本
メ  黒木
中堅 堂内 ド 
杉本
大将 西原

引き分け

草木
代表 堂内   草木

 

男子2部Cチームは、京都産業大学刀和会Bとの1回戦で先鋒戦から一本を追う展開となりますが、中堅戦で堂内先輩が鮮やかなドウで勝負をタイに戻し、引き分けの大将戦を経て代表者戦を迎えます。手に汗握る攻防が続きましたが、ここでは相手のコテに旗が挙がり、接戦に終止符が打たれました。


女子1部

 先鋒:高島 千沙 先輩(H23年卒、四段)

 次鋒:後藤 未沙 先輩(H26年卒、四段)

 中堅:二谷 麻由 先輩(H21年卒、三段)

 副将:田中 典子 先輩(H21年卒、三段)

   (旧姓 中川)

 大将:原田 友香 先輩(H17年卒、四段)

   (旧姓 法花)

 

 第1回戦

  縦之会 0(0) - 3(3) 園田学園女子大学

                  園女大OG会C              


第1回戦
 チーム 縦之会 0(0)
3(3)
園田学園女子大学C 
先鋒
高島
引き分け 湯地
次鋒
後藤


黒田
中堅
二谷


山本
副将
田中


河野
大将
原田
引き分け 高見


昨年はチームを編成できなかった女子1部でしたが、今大会は、本年卒部の後藤先輩を始め、若いメンバーが揃いました。初戦から強豪 園田学園女子大学OG会Cが立ちはだかり、現役学生さながらの猛攻を前に各々健闘しましたが、次鋒から副将まで一本ずつ連取され、本学の女子1部復帰戦を白星で飾ることはできませんでした。


 本大会は残念ながら本学からの上位進出はなりませんでしたが、卒業後各々が様々な環境で稽古に励み、年に一度、「甲南学園縦之会」の名のもとに集い、学生時代以来の大学対抗団体戦に臨む姿は、出場選手のみならず応援のOBOG、更には現役学生にも帰属意識や一体感を生ぜしめたに違いありません。出場OBOGにおかれましては、これを機に平素の現役剣道部活動ならびにOBOG会活動にも参画いただくことを切に願います。

 また、今大会の運営にあたり、本学より以下の先輩方に役員・審判員の労を取っていただきました。

  

  大会委員 杉本 安隆 先輩(S61年卒)

  審判員  井上 林一 先輩(S53年卒)


 以上の先輩方を始め、大会当日、ご来場賜りました先輩方に、厚く御礼申し上げます。


  ご来場の先輩  西村 元信 会長(S42年卒)

          安井 洋一 先輩(S50年卒)

          東浦 聖員 先輩(高校S48年卒)

          寺岡 沙都 先輩(H24年卒)

          川本 賢史 先輩(H25年卒)

          野村 達志 先輩(H25年卒)

          中川 佳美 先輩(H25年卒)


 最後に、大会係員はもとより、大会当日の早朝から、出場OBOGの案内を始め、各チームOBOGのお世話いただいた本学の現役学生諸君に縦之会会員一同、深く感謝いたします。

 なお、今大会の結果は次の通りです。

 

  男子1部優勝  同志社大学 剣友会A

      準優勝 関西大学 剣友会A

      第三位 関西学院大学 雄華会A

      第三位 京都産業大学 刀和会A

  男子2部優勝  国士舘大学 回天剣友会A

      準優勝 近畿大学 梅門会C

      第三位 筑波大学 茗和会

      第三位 東海大学 不滅会B

  女子1部優勝  立命館大学 若竹会

      準優勝 近畿大学 梅門会A

      第三位 関西学院大学 雄華会B

      第三位 天理大学 OBG会

  女子2部優勝  天理大学 OBG会A

      準優勝 大阪体育大学 OG会

      第三位 鹿屋体育大学 関西剣友会

      第三位 奈良女子大学 清心会     

会場となった大阪市舞洲アリーナ
会場となった大阪市舞洲アリーナ
本年も男子1部121チーム、2部68チーム、女子1部32チーム、2部15チームのOBOGが1011名参加
本年も男子1部121チーム、2部68チーム、女子1部32チーム、2部15チームのOBOGが1011名参加

開会式後に選手全員で準備体操を行うのも本大会の特徴の一つ
開会式後に選手全員で準備体操を行うのも本大会の特徴の一つ
今大会は試合に先立ち開会式後に役員・選手を含めた合同稽古が実施された
今大会は試合に先立ち開会式後に役員・選手を含めた合同稽古が実施された

各チームで入念にウォーミングアップ
各チームで入念にウォーミングアップ
決戦を前に相手チームと対峙する
決戦を前に相手チームと対峙する

様々な環境で各々修錬に励むOBOGが母校の名誉を賭けて共に戦う
様々な環境で各々修錬に励むOBOGが母校の名誉を賭けて共に戦う
本大会初参戦の濱口先輩(H5年卒)。チームを勝利に導いた。
本大会初参戦の濱口先輩(H5年卒)。チームを勝利に導いた。

福岡県より参戦の髙本先輩(H4年卒)。今大会全勝でチームに大きく貢献。
福岡県より参戦の髙本先輩(H4年卒)。今大会全勝でチームに大きく貢献。
女子チームの大将は元気なママさん剣士 原田先輩(H17年卒)
女子チームの大将は元気なママさん剣士 原田先輩(H17年卒)

本大会数少ない八段剣士 田頭先輩(S52年卒)の試合に観衆は注目
本大会数少ない八段剣士 田頭先輩(S52年卒)の試合に観衆は注目
縦之会チーム最年長の山本先輩(S46年卒)。国士舘大学戦で奪取した鮮やかなコテメンは健在。
縦之会チーム最年長の山本先輩(S46年卒)。国士舘大学戦で奪取した鮮やかなコテメンは健在。

西村会長を囲み出場選手と応援いただいたOBOG・現役学生
西村会長を囲み出場選手と応援いただいたOBOG・現役学生
大会終了後の出場選手有志による反省会♪福岡から参戦の高本先輩(H4年卒)、仙台から参戦の應地先輩(H18年卒)も参加。
大会終了後の出場選手有志による反省会♪福岡から参戦の高本先輩(H4年卒)、仙台から参戦の應地先輩(H18年卒)も参加。