第112回全日本剣道演武大会(旧京都大会)

 風薫る京都は左京区「武徳殿」において5月3日~5日の3日間、「第112回全日本剣道演武大会(旧京都大会)」が開催されました。本大会は、全国から集まった錬士六段以上の剣士が、立合い形式の試合(演武)を1分30秒(錬士六段/教士七段)~2分(教士八段/範士)、各人1試合のみ行い、日々の修錬における成果を披露する演武大会です。会場となる武徳殿は、伝統武道の振興を図るため結成された大日本武徳会の演武場として、1899(明治32)年に建設された、まさに「日本武道の聖地」であり、その117年の歴史を誇る重要文化財において、一流の審判(範士)のもと、演武できる本大会は、全国の剣士にとって憧れの舞台でもあります。本年も全国から2600名近い高段者が出場した本大会に、縦之会からも以下の先生・先輩方が出場され、見事な演武を披露されました。

  

  剣道教士の部

   伊藤 明裕 師範(教士八段、特別会員)

   山本 眞人 先輩(教士七段、S46年卒)

   田頭 啓史 先輩(教士八段、S52年卒)

   小林 進  先輩(教士七段、S52年卒)

   西原 正博 先輩(教士七段、高校S48年卒)

     菅沼 満寛 先輩(教士七段、S53年卒)

   石田 明久 先輩(教士七段、S57年卒)

   高本 義崇 先輩(教士七段、H 4年卒)

  剣道錬士の部

   堂内 昌孝 先輩(錬士七段、S57年卒)

   森本 俊也 先輩(錬士六段、S60年卒)

   濱田 徳明 先輩(錬士六段、H10年卒)

   佐藤倫太郎 先輩(錬士六段、H17年卒)

                    以上

今年で112回を数える伝統ある大会
今年で112回を数える伝統ある大会
築117年を誇る重要文化財は剣士たち憧れの舞台
築117年を誇る重要文化財は剣士たち憧れの舞台

今年も大勢の剣道愛好家が観戦に詰めかけた
今年も大勢の剣道愛好家が観戦に詰めかけた
会場前には全国の武道具店が軒を連ねる
会場前には全国の武道具店が軒を連ねる

計1300試合以上の対戦表も全て京都府剣道連盟が手書きで作成
計1300試合以上の対戦表も全て京都府剣道連盟が手書きで作成
修練の成果を一流の審判のもと披露する
修練の成果を一流の審判のもと披露する

立合を裁くのは範士八段の先生方
立合を裁くのは範士八段の先生方
世界選手権者の網代忠勝 錬士六段(兵庫県警察)の立合に観衆の注目が集まる
世界選手権者の網代忠勝 錬士六段(兵庫県警察)の立合に観衆の注目が集まる

薙刀と剣道の異種試合が観られるのも本大会の特色
薙刀と剣道の異種試合が観られるのも本大会の特色
今大会にはテレビ局の取材班も訪れていた
今大会にはテレビ局の取材班も訪れていた

二刀を執る濱田徳明 先輩は見事なコテを奪取し、会場を沸かせた。
二刀を執る濱田徳明 先輩は見事なコテを奪取し、会場を沸かせた。
森本俊也 先輩による堂々たる立合い
森本俊也 先輩による堂々たる立合い

2年ぶりに武徳殿の床を踏んだ堂内昌孝 先輩は見事なコテ擦り上げメンを決めた
2年ぶりに武徳殿の床を踏んだ堂内昌孝 先輩は見事なコテ擦り上げメンを決めた
端正な構えで相手を攻める西原正博 先輩
端正な構えで相手を攻める西原正博 先輩

激しく相手を攻め込む小林進 先輩
激しく相手を攻め込む小林進 先輩
外国人高段者の今大会出場者は24名を数えた。写真左側は堂内先輩と対戦したピーター・スワークボード錬士七段(オーストラリア)。
外国人高段者の今大会出場者は24名を数えた。写真左側は堂内先輩と対戦したピーター・スワークボード錬士七段(オーストラリア)。