第66回学習院大学・甲南大学定期戦

 シルバーウィーク前半に続き後半も日本列島を台風が縦断し、前日には東京も大雨に見舞われた三連休最終日の9月25日、学習院大学剣道場において第66回学習院大学・甲南大学定期戦を開催しました。学習院大学対甲南大学運動競技総合定期戦は「本学と学習院大学のスクールカラーや学生気質が大変よく似ていることから、両大学の学生の間から多種目にわたる総合的な定期戦を設立しようという気運が高まり、1956年に第1回運動競技総合定期戦が学習院大学において開催され、半世紀以上継続」(「甲南大学 体育会指導者ハンドブック」より)しており、今年で66回を数える剣道競技も、毎年、全日本学生剣道優勝大会(団体戦)の開催時期・開催地(関東または関西)に合わせ、両大学交互開催のもと、歴史を重ねて来ましたが、全日本大会前日の定期戦開催による(全日本大会出場)選手故障のリスクを回避するため、両大学で協議の結果、2014年より全日本大会開催日程とは分離して定期戦開催日程を設定することとなり、双方の移動経費を考慮し、定期戦開催地を全日本大会開催地とは別に設定することとなりました。よって、全日本大会が10月30日に大阪府立体育会館で開催の今回は、学習院大学での定期戦開催となります。また、本学は特に、この定期戦を4年生の引退試合として位置づけていることからも、毎年、両大学のプライドを賭けた熱戦が繰り広げられ、剣と杯を交わして築いた関係は、互いにOBOGとなった後も一生続き、その絆は各人の財産となります。

 コロナウィルス感染症感染拡大の影響で2020年・2021年と定期戦開始以来の中止を余儀なくされ、3年ぶりの開催となった定期戦当日は、10時の開会より髙寺 恒穗 学習院大学師範、伊藤 明裕 本学師範、本年着任された竹内 健互 本学剣道部長(法学部准教授)のご臨席を賜り、試合時間5分3本勝負の男子13人戦・女子10人戦の火蓋が切られました。今定期戦は、コロナウィルス感染症感染防止の為、例年と異なり、会場内の密集回避策として、両大学とも部員および関係者のみに入場を制限した他、開閉開式も選手は両大学男女主将の計4名のみが出席とし、応援も男子試合時は男子のみ、女子試合時は女子のみに入場を制限して進行しました。こうした中、男子は本学が学習院大学から優勝杯を奪還すべく、女子は本学が学習院大学から優勝杯を死守すべく、試合内容は本年も序盤から熱戦が続き、終盤に近づくにつれ両大学とも応援に熱を帯びました。そして約2時間30分に及ぶ66度目の決戦は、次の結果に終わりました。

 

  男子 甲南大学 3( 8)- 7(18) 学習院大学

   →優勝 学習院大学

  女子 甲南大学 2( 3)- 8(12) 学習院大学

   →優勝 学習院大学

 

これを以て、男子は1957年開催の第1回剣道定期戦以来、本学は29勝33敗2引き分け、女子は1978年からの助走期間を経て1996年開始以来、本学は24勝2敗の戦績を記録しました。因みに本学男子は、2015年以来5回連続で優勝を逃し、本学女子は1996年の第1回定期戦以来、26年ぶりに優勝を逃したことになります。

なお、本定期戦を運営するにあたり、以下の審判団を構成し、内外のOBに審判の労を取っていただきました。厳正な審判により、本年も伝統ある定期戦を円滑に進行することができ、縦之会会員一同、厚く御礼申し上げます。

 

 審判長  髙寺 恒穗 先生

 審判員  金成 増彦  様(青山学院大学OB) 

      竹村 慎也  様(専修大学OB)

      高橋 良尚 先輩(学習院大学OB)

      山成 敏彰 先輩(学習院大学OB)      

      石田 明久 先輩(S57年卒) 

      中村  洋 先輩(H 4年卒)    

 

以上の先生・先輩方を始め、定期戦当日、両大学を応援すべく、ご来場賜りました全ての方々に、厚く御礼申し上げます。

※例年であれば在京のOBOG先輩方に広く定期戦開催をお知らせし、母校現役部員の応援にご来場賜りたい

 ところ、コロナウィルス感染症感染対策による入場制限から、両大学関係者以外は若干名の応援に限られ、

 皆様へのご案内を控えさせていただきましたことをご容赦ください。

 

 ご来場の方々 【甲南大学】

         伊藤 明裕 師範

         竹内 健互 部長 (法学部准教授)

         衣川 隆三 先輩 (S45年卒)

         菅沼 満寛 監督 (S53年卒) 

         勝谷 浩二 先輩 (S61年卒)        

         入江 尚吾 監督 (H11年卒)

         梅木  大 助監督(H13年卒)

         友澤  剛 先輩 (H14年卒)         

             

 また、例年、閉会式に続き、合同稽古を実施の後、会場を学生食堂に移してOBOG出席のもと、レセプションを開催し、両大学の絆を更に深めて参りましたが、今回は時節柄、いずれも中止としました。こうした中でも、今回初めて本定期戦を経験する両大学3年生以下の部員たちも含めて記念撮影を楽しむ等しつつ、1年後の再会を約して3年ぶりに再開した学習院大学・甲南大学定期戦は盛会の内に幕を閉じました。

 最後に、こうした状況下において、当日も早朝より準備・運営いただいた学習院大学関係者ならびに部員の皆様に本定期戦3年ぶりの開催を、縦之会会員一同、心より御礼申し上げると共に、次回は来年、本学においてコロナ禍以前の内容で開催できることを切に願います。

本学は2018年以来4年ぶりに学習院大学の西門をくぐる。
本学は2018年以来4年ぶりに学習院大学の西門をくぐる。
西門を入ってすぐの伝統ある柔剣道場。
西門を入ってすぐの伝統ある柔剣道場。

定期戦開始を前に本学のウォーミングアップ。
定期戦開始を前に本学のウォーミングアップ。
ウォーミングアップを見守る伊藤師範、入江監督、梅木助監督。
ウォーミングアップを見守る伊藤師範、入江監督、梅木助監督。

ウォーミングアップ終了後、伊藤師範からアドバイスをいただく部員たち。
ウォーミングアップ終了後、伊藤師範からアドバイスをいただく部員たち。
定期戦を前に入江監督のもと意思統一を図る男子部員たち。
定期戦を前に入江監督のもと意思統一を図る男子部員たち。

定期戦を前に梅木助監督からの実戦的なアドバイスに耳を傾ける男子部員たち。
定期戦を前に梅木助監督からの実戦的なアドバイスに耳を傾ける男子部員たち。
定期戦を前にした菅沼監督から女子部員たちへのアドバイスにも熱が入る。
定期戦を前にした菅沼監督から女子部員たちへのアドバイスにも熱が入る。

開会を前に入江監督・梅木助監督と待機する久保田 男子主将・酒井 女子主将。
開会を前に入江監督・梅木助監督と待機する久保田 男子主将・酒井 女子主将。
ご来場いただいた在京OBの衣川先輩・勝谷先輩と再会を喜ぶ石田先輩。
ご来場いただいた在京OBの衣川先輩・勝谷先輩と再会を喜ぶ石田先輩。

4年ぶりに定期戦の会場となった学習院大学剣道場。
4年ぶりに定期戦の会場となった学習院大学剣道場。
いよいよ男子13人戦・女子10人戦の幕が開く。女子は本学10名に対して学習院大学が8名であることから学習院大学側2名が2回出場。
いよいよ男子13人戦・女子10人戦の幕が開く。女子は本学10名に対して学習院大学が8名であることから学習院大学側2名が2回出場。

コロナ禍の密集回避策として開会式は両大学男女主将4名のみ出席のもと実施。
コロナ禍の密集回避策として開会式は両大学男女主将4名のみ出席のもと実施。
学習院剣桜会(OBOG会)羽田野会長による大会会長挨拶。
学習院剣桜会(OBOG会)羽田野会長による大会会長挨拶。

本学 伊藤師範による来賓挨拶。
本学 伊藤師範による来賓挨拶。
学習院大学 髙寺師範による審判長説示。
学習院大学 髙寺師範による審判長説示。

学習院大学 木全主将による選手宣誓。
学習院大学 木全主将による選手宣誓。
開会式終了後、決戦に向けて酒井主将を囲む女子部員たち。
開会式終了後、決戦に向けて酒井主将を囲む女子部員たち。

27回目となる女子定期戦の火蓋が切られた。
27回目となる女子定期戦の火蓋が切られた。
本学の先鋒は若林選手(1年)。足を遣って果敢に攻めるが…
本学の先鋒は若林選手(1年)。足を遣って果敢に攻めるが…

コロナ禍の密集回避策として女子試合時は女子部員のみに入場を制限(男子部員はその間、別室に待機)。
コロナ禍の密集回避策として女子試合時は女子部員のみに入場を制限(男子部員はその間、別室に待機)。
大将は本学唯一の女子4年生部員である酒井 女子主将。
大将は本学唯一の女子4年生部員である酒井 女子主将。

女子定期戦は両大学にとって歴史的な結果に終わった…
女子定期戦は両大学にとって歴史的な結果に終わった…
ご臨席いただいた両大学役員・来賓の先生・先輩方。
ご臨席いただいた両大学役員・来賓の先生・先輩方。

本年着任された本学 竹内剣道部長(法学部准教授)にもご臨席いただいた。
本年着任された本学 竹内剣道部長(法学部准教授)にもご臨席いただいた。
今定期戦全23試合を裁いた審判団。
今定期戦全23試合を裁いた審判団。

前 全日本学生剣道連盟審判委員である石田先輩にも審判員を務めていただたいた。
前 全日本学生剣道連盟審判委員である石田先輩にも審判員を務めていただたいた。
本年七段に昇段された在京OB中村先輩にも審判員を務めていただいた。
本年七段に昇段された在京OB中村先輩にも審判員を務めていただいた。

66回目となる男子定期戦の幕が切って下ろされた。
66回目となる男子定期戦の幕が切って下ろされた。
先鋒戦は女子に続き学習院大学に先制された。
先鋒戦は女子に続き学習院大学に先制された。

コロナ禍の密集回避策として男子試合時は男子部員のみに入場を制限(その間、女子は別室で待機)。
コロナ禍の密集回避策として男子試合時は男子部員のみに入場を制限(その間、女子は別室で待機)。
本遠征が最後の大仕事となった井上主務。
本遠征が最後の大仕事となった井上主務。

両大学主将による大将戦を迎えた定期戦。
両大学主将による大将戦を迎えた定期戦。
試合が終盤に近づくにつれ両大学とも応援に熱を帯びた。
試合が終盤に近づくにつれ両大学とも応援に熱を帯びた。

大将戦は本学の久保田主将が4年生の意地を見せて2本勝ちで飾り、今定期戦を締めた。
大将戦は本学の久保田主将が4年生の意地を見せて2本勝ちで飾り、今定期戦を締めた。
男子定期戦13人戦は学習院大学の圧勝に終わった…
男子定期戦13人戦は学習院大学の圧勝に終わった…

男子定期戦は今回で本学29勝33敗2引き分けの戦績を記録し、5回連続で優勝を逃す結果となった…
男子定期戦は今回で本学29勝33敗2引き分けの戦績を記録し、5回連続で優勝を逃す結果となった…
女子定期戦は今回で本学24勝2敗の戦績を記録し、第1回定期戦以来26年ぶりに優勝を逃す「歴史的大敗」の結果となった…
女子定期戦は今回で本学24勝2敗の戦績を記録し、第1回定期戦以来26年ぶりに優勝を逃す「歴史的大敗」の結果となった…

66回目となる閉会式も最小限の人数で実施。
66回目となる閉会式も最小限の人数で実施。
学習院大学 本村主務の閉会宣言が今定期戦の終わりを告げる。
学習院大学 本村主務の閉会宣言が今定期戦の終わりを告げる。

66回目の定期戦が幕を下ろした。次回定期戦は4年ぶりに本学での開催となる。
66回目の定期戦が幕を下ろした。次回定期戦は4年ぶりに本学での開催となる。
定期戦終了後、学習院大学 髙寺師範にお言葉をいただく本学部員たち。
定期戦終了後、学習院大学 髙寺師範にお言葉をいただく本学部員たち。

定期戦終了後、入江・梅木両先輩を激励すべく関東在住の新井臣弥 先輩(H14年卒)が駆けつけた。
定期戦終了後、入江・梅木両先輩を激励すべく関東在住の新井臣弥 先輩(H14年卒)が駆けつけた。
入江監督と同期の学習院大学 益川大平 先輩(H11年卒)、後輩として共に学生時代を送った梅木助監督、新井先輩、友澤先輩が旧交を温めた「夜の定期戦」。
入江監督と同期の学習院大学 益川大平 先輩(H11年卒)、後輩として共に学生時代を送った梅木助監督、新井先輩、友澤先輩が旧交を温めた「夜の定期戦」。

4年ぶりに学習院大学剣道場の床を踏んだ本学部員たち。
4年ぶりに学習院大学剣道場の床を踏んだ本学部員たち。
早朝より3年ぶりとなる今定期戦開催に尽力いただいた学習院大学部員たち。
早朝より3年ぶりとなる今定期戦開催に尽力いただいた学習院大学部員たち。
中止のコロナ禍2年間、本定期戦を経験していない3年生以下部員たちも含めて両大学の絆は深まった。
中止のコロナ禍2年間、本定期戦を経験していない3年生以下部員たちも含めて両大学の絆は深まった。